借金返済のために家計診断法を

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借金をしてしまうというのは、簡単に言ってしまうと生活費が自分の収入に見合っていないから起きるものと考えられます。

そこでいったん自分の収入と生活費を比較して、家計の見直しをすることが重要です。 でないと今回は借金を何とか返済できたとしても、また借金をすることになり、この状態を繰り返していると、借金返済できなくなる可能性が出てきます。 自分の収入と生活費を確認する方法として、家計診断法というものを活用してください。

家計診断法といわれると何やら難しいことをしないといけないような、堅苦しいイメージを持つ人もいるでしょう。 しかしそのやり方は簡単で、誰でも手軽にできる方法です。まず自分の手取り収入と生活費を計算してみてください。 そして両者の差額を出します。

もしプラスになっているのであれば、プラスの額が借金返済に回すことのできる上限となります。 中には収支がマイナスになってしまった人もいるでしょう。 そのような人はそもそも借金を組むべきではないのです。 収入があってもそのお金が余らないので、借金返済ができなくなるわけです。

そこでまずはプラスの収支になるように家計の改善をしないといけません。 収入を増やすか支出を減らすかのいずれの方法で、プラス収支に持っていくしか方法はありません。 カードローンや消費者金融で、少額の借入をする場合、年利は18%にもなります。 この利息も負担しないといけないのが借金であることをしっかりと認識する必要があります。

収入のほとんどを支払いに充てるのは危険

家計診断法に則って計算してみたところ、プラスになった人は、とりあえず借金をしても返済できる可能性は高いです。

しかし、その状況に決して安心すべきでもありません。 特にプラスの差額のほとんどすべてを借金返済のための資金に充てている人は要注意です。 人生の中には、急な出費を強いられることも十分に考えられます。

代表的な事例としては、病気やけがで入院することになった場合です。 病気やけがはいつ襲ってくるかわかりません。 入院すれば治療費もそれなりにかかってきますし、仕事ができなくなる可能性も出てきますので、収入が激減、自営業者やフリーランスの人であればゼロになってしまうことも考えられます。

そうなると家計診断法は大きくマイナスになってしまって、借金返済どころではなくなる恐れもあります。 ですから無理なく家計のやりくりをする場合には、たとえ借金返済があって資金が必要でも月々1~3万円程度は余り、貯蓄に回せるような状況にするのが理想です。

現在、借金苦・借金地獄になっている方は、しっかりと家計のチェックをして、無駄な出費を抑えることを心掛けることが大切です。 節約した分を借金返済に充てることで、完済までは早く辿りつくことができます。